心が疲れてしまったとき、ささくれ立ってしまっているとき、最適な作品があります。

天野こずえが描く最高の癒し作品、ARIA。

これは、火星がテラフォーミング、つまり地球と同じように人が住める世界になった未来のお話。

火星そのものがアクアと呼ばれるようになり、その中の都市であるネオ・ヴェネツィアという水の都を舞台に、少女たちがゴンドラ漕ぎである""ウンディーネ""になるまでの暖かい人間ドラマが描かれています。

この作品世界を一言で表すとするならば、『優しい』という言葉に尽きます。 『素敵』を見つける天才といえる主人公、水無灯里の周りには、自然と優しい人ばかりが集まります。

悪人は登場せず、ちょっとした人と人との蟠りも、ハートフルな形で見事に解かれます。

仕事に対する真摯な姿勢にも心打たれますし、訓練生が一人前になっていくことの嬉しさや寂しさ、その中に見つける変わらないものなどを感じ取ってはじんわりとした気持ちになれます。

明日の活力が欲しいとき、読んで間違いのない作品です。